渋谷区宇多川の隠れた名店、瑞兆 甘辛ダレがご飯との一体感を産む唯一無二のカツ丼

仲の良い友人から以前より

「渋谷のNHK近くに、凄いウマいかつ丼がある」との話を

 

話によれば、同店は女性のみで切り盛りしており

メニューはシンプルにカツ丼のみながら、いつも行列が絶えないとのこと

 

お店の場所はかなり分かりづらい・・・との事でしたが

頂いた情報を元に、食べログで検索しながら探索

 

いつも車を停める、Bunkamuraから歩いて7~8分

渋谷駅からですと、徒歩10分前後でしょうか

 

ノボリを確認しなかったら、確実に通り過ぎそうなこちらのお店

通り沿いから確認できるのは

「かつどん屋」と書かれたそのノボリのみ

 

しかし、その下にはハッキリと

「瑞兆」と店名が記されております

 

恐らくこのビルの奥に入っていった先だろう、と推測し足を踏み入れると

うーん、暗くて分からない

 

しかし、そこで後一歩勇気を出して踏み入れた先には、

行列が出来た際の並び方を記す張り紙を発見

どうやらこちらが、渋谷の隠れた名店「瑞兆」になる様です。

渋谷駅から徒歩10分強、宇多川町の隠れたカツ丼の名店 瑞兆

この日、お店値着いた時刻は11:30

行列の出来る人気店とのことで、開店時刻を目指しお店の方へ

 

現地まで辿り着いたものの、お店の場所が分かりづらく

近所を2周している間に少し時間が過ぎ、すでに開店を迎えておりました

 

店内はカウンターのみとなる小さなお店ですが

幸いにも先客はまだ3組のみ

 

待つこと無く、店内への入店を成功

ドアに挟まれ、少し狭いカウンター席をカニ歩きしながら席へと到着

 

早速、メニューに向かってみますが

事前に聞いたとおり、その品揃えはシンプルの極み

むしろ、ビールを置いているだけでも気が効くほど

 

となればもちろん、オーダーもひと言のみ

と、オーダーを告げる前にお店の方から

 

『かつどんで宜しいかしら?』との確認がありまして

私はされるがまま、ひと言「はい」と告げ、頷くのみとなりました。

甘辛いタレに玉子、サクッと揚がった薄めのとんかつが生み出す一体感 瑞兆の名物カツ丼

特に思考を働かせる必要も無く

席に座るや否や、されるがままに注文を終えるものとなった、渋谷の瑞兆

 

後に訪れたお客さんの中には、注文時に

「大盛り、玉子ダブルで」といった声もチラホラ

 

どうやらかつ丼の大盛りが可能となる上に

玉子を増量するという、常連さんのみが知る裏ワザが存在したようでして

 

しかし、そんな情報も無く挑んだために

無策のまま、カウンターにて待つこと・・・5分弱

 

歴代に頂いて来たカツ丼は数あれど

その中でも間違い無く、NO1の早さで提供となった本日のランチ

 

提供時には蓋をした丼で並ぶものとなりましたが、

ひょっこりはみ出ているカツが、急いで蓋を開けろと私を急かします

 

その声に導かれるまま、蓋を開いた先にお目見えしたのはこちら

渋谷の隠れ名店、瑞兆にて頂くカツ丼となります

 

蓋を開けた瞬間、まず驚かされるのがそのビジュアル

どんぶり飯の上にカツは乗っているものの、その様はまるでただの豚カツ

 

いや、ソースでしょうか?それともタレ??

なにかしらを身に纏っていることは確認できますが、豚カツは玉子で綴じておらず

 

代わりに、豚カツの下に目をやると

こちらにはまるで、敷き布団の如く広がった玉子がご飯と豚カツに挟まれています

 

豚カツを玉子で綴じず

代わりにオムレツ・・・とでも呼ぶべきでしょうか

 

フワッとした状態の玉子がご飯の上にトッピングし

更にその上へと豚カツを載せた、斬新なビジュアル

 

 

その様を見れば、提供の早さにも妙に納得

ロースカツはご飯と共に食べやすい厚さとなるので、揚げ時間も短く済む訳です

 

更には、玉子で綴じずに

代わって別途、調理した玉子をご飯の上にON

 

これによって、揚げた豚カツを出汁・玉子で綴じる

その1行程をも簡略化しているのだから、ある種計算された妙技とも言えます

 

そんなカツ丼と共に頂く付け合わせは、

 

こちらの香の物、そしてお吸い物

赤味噌の味噌汁が定番となる中、これもまた想定外の品々ですね

 

では早速、そんなカツ丼を頂いてみますが

ソースの様にも見えた、こちらの味付け

甘みと出汁感あるタレになっており、これが豚カツに良く馴染みます

 

甘いというよりも、やや辛味もある甘辛仕立てで

サクッと揚がった衣に行き渡り、ワシッとしたロースにも良く合う味付け

 

なにより、これの染み入った玉子が秀逸な味わいを魅せておりまして

そりゃ玉子ダブルを頼むのも納得、これは増量せずには居られない組み合わせです

 

このタレであればこそ、赤だしでは無くお吸い物になるのも納得

スッキリ味わいたい所となるので、お吸い物が良い役目を担ってくれます

 

豚カツ自体は、昨今目にするブランド豚のような

豪快さ、肉の甘みを持ち合わせているものとはなりません

 

が、それを補ってあまりある、タレとの融合

更には、深みを与えてくれる玉子の存在

 

なにより、ご飯と各品との一体感が格別なハーモニーを生み出す豚カツ

よそでは早々お目に掛かれない、カツ丼の新境地を見た様な錯覚を得る一食となりました。

 

 

ただ、ボリュームについてはそこまでに至らず

お値段も1,100円とリーズナブルとなっておりますので、男性なら大盛りでジャストサイズかと

 

また、玉子の美味しさが際立つものとなりますので

次回訪問時には、必ず玉子ダブルを告げることを、忘れずに書き留めておきたいですね。

 

瑞兆

■ ずいちょう

■ 住所:東京都渋谷区宇田川町41-26 パピエビル 1F

■ 営業時間:11:30~18:00

■ 定休日:日・祝

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