その標高は日本一!? 渋谷・道玄坂が誇るカレーの超名店、ムルギー 見た目のインパクトだけで無く、味わいも絶品・玉子入りムルギーカレー

月一恒例、渋谷の美容室へと足を運びつつ

本日もまた、道玄坂にてランチを頂く事に

 

名店ひしめく同エリアですが、その中でも1,2を争う人気店

いや、歴史の長さを含めてみれば、恐らくTOPに名を連ねても不思議では無い

 

ここを知らずして、渋谷を語る事が出来ないとも言われるカレーのお店

その名も、インド料理 ムルギーとなります

 

私の住む千葉にも、シタールを始めとしたインドカレーの名店は数多くあるものの

それらの名店はどこも、日本三大インドカレーと呼ばれるお店を源流としている中

 

その三大インドカレーと並ぶ程に歴史が長い同店ですが

(創業なんと70年)

上記したインドカレーの系譜、そのどこにも名を残さない、唯一無二のカレー店

 

提供されるカレーもまた、

同店をオープンした、初代店主さんの意向を未だに引き継いでか

当初から変わる事の無いメニューが提供されているのも、歴史の一部

 

そんな名店、ムルギーにて本日のランチを頂いてみようと思います。

各渋谷駅から徒歩5~8分 昭和26年創業、渋谷・道玄坂が誇るカレーの名店 ムルギーへ

文豪であり、美食家としても名高い池波正太郎を始め

数々の著名人も絶賛してきた、カレーの名店、渋谷のムルギー

 

同店の初代店主が、第二次世界大戦中に訪れたビルマにて

学んできたカレーのレシピを日本で再現したのが、同店の始まりだとか

 

また、特徴的な盛り付けとして知られる同店のライスですが

これも、カレーを学んできたビルマから見えた光景なのか

エベレストをイメージした盛り付けになるのだそうです

 

そんなムルギーにて頂ける現在のメニューですが、

昨今のインドカレー専門店の様に

様々なバリエーションが存在する訳では無く、

カレーについては、卵のありなしの二択のみ

 

ここに加え、ハヤシライス?を思わせるものの

甘いカリーと一筆加わった「ハヤシ」がある他

 

トッピングにて、チーズや卵の増量

更には、辛さの調整のみが可能といった取りそろえとなっております

 

サイドメニューもまた、厳選された品揃えで

ガドガドサラダ、そしてサッテという名の焼きチキンのみ

 

どちらもそこそこのお値段とはなっておりますが

メインのカレー自体は1100円からと、渋谷という立地を踏まえればお手頃価格

 

残るメニューは裏面に記載のある、

こちらのドリンク各種

そしてビールにアイスクリームのみという潔さ

 

このシンプルなメニュー構成もまた

創業70年を誇る老舗ならではの貫禄を感じさせてくれます

 

さて、そんなムルギーでのランチですが

カレーについては当然、看板メニューとなる卵入りムルギーカレーを大辛にてオーダー

 

加えて、サイドメニューの方から、

こちら、ガドガドサラダも合わせて注文

 

こちらもカレー同様、卵たっぷりのサラダとなりますが

使用されている野菜らは見たまんまの通りで、割とシンプル

レタスにキュウリ、トマトらを盛り付けており

ドレッシングには柑橘系の酸味が利いている点が特徴となります

 

お値段を考えると、注文を躊躇する所はありますが

カレーとご飯だけでは野菜が不足しがちな事を考えると

やっぱり頼んでおきたい1品、といったところでしょうか

 

なお、一人で頂くにはけっこうなボリュームとなりますので

二人くらいでのシェアがお勧めかと

これの1人前サイズがあれば、お値段含めジャストなんですが。。。

見た目でびっくり、味わって尚更びっくり 目でも舌でも楽しめる、名物ムルギーカレーとご対面

そんなサラダを二人でシェアしつつ

チビチビ摘まみながら、待つこと数分

 

不安定な盛り付けに見えるものの、凜とした佇まい

ついにお出ましとなったこちらが

「卵入りムルギーカリー(大辛)」となります

 

平皿一杯に広がる黒みがかったカレー

油が多めに見えるのも、インド系カレーと一線を画した様に伺えます

 

また、この色味からしてスパイスカレーではあるものの

長時間煮込んだ、ないし寝かしていることも予想出来そうな色味

そんなカレーの上にトッピングされるのは、ご覧の通りゆで卵

固めの茹で加減となり、スライスした状態で陳列するものとなります

 

そして、触れずにはいられないのが山盛りご飯

一見すると、けっこうなボリュームに見えるものの

実は厚みがなく、普通に食べきれる程度のボリュームでして

 

とは言え、やはりその盛り付け方は一見の価値ありでしょうか

過去に幾度、配膳までの間にこの山が崩れ落ちたのか・・・

 

さて、そんな余韻を楽しみつつも、早速カレーの方へ

まずはカレーソースから頂いてみますが

まず一口目に伝わってくるのは、その色味が指し示す、ビターな風味

 

ベースはスパイスカレーとなるものの、

欧風カレーの様に長時間煮込まれているからか

凝縮した旨味と共に、ビターな大人味を感じさせます

 

その他には、ペッパー系の刺激を感じさせ

野菜やフルーツらが煮込まれた様な甘みも感じます

そして最後に口内へ残るのは、ビシッと締まった辛み

 

ビター加減と辛みとの共演が、私としては好みなものの

誰もが認めるカレーとは言いがたい組み合わせでもありますので

好みによっては賛否分かれる部分もありそうですね

 

ただ、他店ではおよそお目に掛かることが出来ない

「ムルギー」ならではのカレーである事は間違いなし

 

インド系とも欧風とも違う

かといって、日本式とも到底異なる

唯一無二、ムルギーならではのカレーと定義できそうです

 

そんなビシッと響く辛みと苦みの中に、

何故かゴリ押しされているのが、こちらのゆで卵

 

歴史の長い同店、しかも当初からメニューを変えずに提供

ということですから、カレーと茹で卵の相性どうこうではなく

これがムルギーのスタイル、ということになるのでしょう

 

もちろん、カレーと卵の相性にはなんら問題は感じませんし

スパイシーなカレーで満たされた口内をリフレッシュさせる役目として

十二分にその存在意義を感じることが出来ます

 

ですが、ビターさと辛さを両立させるカレーであればこそ

固茹で以上に、マイルドな味わいへと変化を楽しめる

半熟、温玉の方が、より面白い味変を楽しめそうに感じる部分も

 

ですが、それをやらずに敢えての茹で卵に拘るスタイル

これもまた、創業70年という歴史を継承しているお店であればこそ

今風に傾倒しない、当時の趣を重視するお店ならではの在り方なのかと

 

そんな特徴満載となるムルギーカリーですが、

やっぱりご飯と組み合わせてしまえば、結局

『最高!!』のひと言に尽きる訳でして

 

単体では苦みや辛みを感じてしまうカレーではあるものの

それもまた、ご飯と共に頂けば全てアクセントに

 

 

カレーに対する意見、拘りは人それぞれで様々となるのでしょうが

私としては結局、ご飯とのマッチングに適しているか否かが分水嶺でして

 

そこへいくとこちらのカレー

個性ある風味を初手から感じさせてくれましたが

ご飯と共に頂く事で、その個性が全て魅力へと変化

 

インド式のカレーを源流としながら

それを日本で広く親しまれるべく、ご飯との相性を考え精査を重ね

その末に辿り着いた、1つの形

 

そんな歴史の積み重ねをも感じるカレーながら

決して色あせること無く、令和の今に至っても

「美味い」と声をあげられる、唯一無二の存在を楽しませて貰いました。

 

ムルギー

■ ムルギー

■ 住所:東京都渋谷区道玄坂2-19-2

■ 営業時間:11:30~15:00

■ 定休日:金曜日・祝日

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