水道橋の行列店、中華そば勝本 並んで待つ間すらも楽しめる、豊潤過ぎる香りと旨味に包まれた『特製中華そば』

2021年も4月に入ったというのに、

今更になってようやく今年初の都内へ

 

今回の目的は東京ドーム

我らがジャイアンツ・・・ではなく、

 

日本復帰登板1戦目となった、田中マー君を目当てに

友人と日ハム×楽天戦の観戦が目的となります

 

さて、当然ながらドームへ乗り込む前に、こちらも1戦

 

今回は土曜日ながら、デーゲーム開催となるためランチ訪問を敢行

水道橋駅近隣には、ブクマしているお店が多数ありますが、今回はその中でも最有力候補となるお店

水道橋駅から歩いて3分、

水道橋西通り沿いの「中華そば勝本」を訪れてみようと思います。

JR水道橋駅から徒歩3分、行列必至の人気&食べログ百名店 中華そば勝本をランチ訪問

2016年に同地へとオープンし、ジワジワと人気を高めてきた、中華そば勝本

 

近年はメディアでもよく見かける様になったのですが、2020年度はついに食べログ百名店にもエントリー

間違い無く、都内を代表する人気店の1つと言えるお店になります

 

そんな勝本前へ、この日到着した時刻は12時を少し過ぎた所

14時開始となる樂天戦、そこに間に合えば・・・と、逆算してお店へ向かったのですが

 

前述した通り、この日は生憎の天気ながら土曜日

しかもお昼真っ只中となりますので、当然の如く店外には行列がズラリ

 

この時点で並んでいた人数は20名ほどでしょうか

お店の方は17~8席あるとのことですので、回転の速いラーメン店、30分もあれば入店可能と判断

 

列の最後尾に付け、待つものとなるのですが・・・

実はその間も、同店に於けるアトラクションがスタート

 

道路側に設置された換気扇から、漂う豊潤な香り

もうこの時点で、爆発的な旨さが伝わってくるのです

 

普段、列に並ぶことを好まない私をしても

この道路に向けて流れる香りを楽しめるのなら、待ち時間すらイベントの一部

 

そんな香りと共に、ドラクエウォークを楽しみながら、待つこと20分

予想より10分ほど早く入店タイミングを迎えるものとなり

こちらの暖簾をくぐらせて頂くものとなりました

 

さて、店内入ってすぐ右手が券売機となるのですが

別途卓上にもメニューが設置されておりましたので、見やすい方にてご紹介を

同店で提供されるラインナップは、

・中華そば

・濃厚煮干しそば

の2ライン

 

中華そばの方は、鶏と煮干し、2種をベースにした清湯スープとなり

昔ながら~を継承しつつ、勝本スタイルに突き詰めた一杯となる様です

 

一方の濃厚煮干しですが

こちらは、鶏だけで無くゲンコツらの豚骨出汁も使用

 

魚介出汁についても、煮干しだけに留まらず

鯖節や昆布類も合わせており、さぞ濃厚な旨味が味わえること間違いありません

 

いずれも捨てがたい2品となっており

お客さんの注文する様を見ていても、ほぼ均一のせめぎ合い

 

どちらを頂いたとして失敗にはならないのなら

本日は初訪問ということで、オーソドックスな中華そばを特製トッピングにて頂いてみる事に

 

 

加えて、同店では

・チャーシューご飯

・特製卵かけご飯

といった2種のサイドメニューが提供されておりまして

 

普段の私であれば、迷うこと無くチャーシューご飯

 

となるのですが、少し前に目にした「every(たぶん)」の特集にて

同店の特製卵かけご飯がとにかく、美味しそうに紹介されていたのを確認

 

加えて同卵かけご飯は限定30食となるそうですが

本日はまだ、注文が可能なご様子

 

という訳で本日のオーダーは

・特製中華そば

・特製卵かけご飯

これら2品を頂いて見るものとなりました。

これぞ極み、と声を上げたくなる丁寧な旨味が詰まった中華そば 濃厚卵かけご飯の塩昆布乗せも注目

入店までには20分間の外待ちとなったものの

その後のスムーズな流れは、さすが連日行列を作っている人気店、といった様子が伺える中華そば勝本

 

先頭2組になった所で、店内へと案内

先に券売機にて購入を済ませ、その後数分の店内待ちに

 

カウンター席18席ほどと思われる席数ですが

そちらの清掃が済み次第、席の方へ通されるものとなりました

 

こちらには、同店で提供される品に関する説明書きが記されており、

二種の異なるスープ、それぞれの特徴と共に

同スープへの変化にお勧めされる薬味の使い方についても記載が

 

店外での待ち時間に漂っていた薫り同様

卓上に並べられた薬味各種を、先ほどの説明と共に眺めていることで

一層テンションの昂ぶりを感じずにはいられません

 

そんな説明に目を通し、待つこと5分少々

ほぼ同時に出揃った、本日の一食

水道橋駅近く、中華そば勝本にて頂く特製中華そば、そして特製卵かけご飯となります

 

拘りの薬味と共に提供となった、豪華布陣の卵かけご飯

雑味を感じさせない、透き通ったスープに浮かぶチャーシューら、中華そばと

 

いずれも目で見て取れる、ハイクオリティな品々である事は間違い無いのですが

そこより更に、半歩早く訪れた驚きとなるのが、こちらの割り箸

 

分かるでしょうか?

箸ケース入りの割り箸ではなく、その代わりに箸ケースで作られた、キャップ?の様になっております

 

同先が掴みやすくなっているため

自分が手に取るもの以外に触れること無く、割り箸を取り出すことが出来るのです

 

これもコロナ渦の現在であればこそ、の感染対策の一環なのでしょうが

確実に「面倒」そうに思われるこの作業を、しっかり施している気配り

 

こんな手の込んだ・・・

いや、細かな所にまで施された感染症対策は、さすがに私も見たことありません

 

これだけの気配りが出来るお店ですから

表に並ぶ行列だって、当然のものと言えましょう

 

そんな割り箸1つでも心を掴まれるものとなりましたが、

やはり本命となってくるのは、こちらの中華そば

 

見た目は確かに、昔ながらの・・・を彷彿とさせ

透き通った淡麗スープに、多めの油が特徴となります

 

それではまず、スープから頂きますと

たった一口、もう分かりやすいほどに

「あぁ、美味い」と声が漏れる、滋味深い優しい味わい

 

鶏と煮干しの旨味、両者を携えたスープとなるのですが

その色味でも感じた通り、雑味が無く素材の持つ綺麗な旨味が伝わってきます

 

丹精込めて、という言葉がピッタリハマるほど

余計な味わいを感じさせない、シンプルを突き詰めたスープながら、その旨味に不足感は一切無し

 

無駄をそぎ落とし、鍛錬に鍛錬を重ねた

日本刀の様な、、、いや、和食のようなというべきですかね

 

いずれにせよ、作り手の隅々にまで行き届いた丁寧さと

その心意気が伝わって来る、そんな一杯になります

 

また、スープに加えられている油ですが

これも中華そばにしては結構多めの量を使用

 

これがスープの表面を覆い尽くすことにより、外気との接触を遮断し

スープの温度は時間が経ってもアツアツをキープ、甘みとまろみやかさをも加え、角の立たない味わいを形成しています

 

続いて頂く麺ですが、

こちらでは浅草開化楼の特製麺を使用

 

各店のスープが持つ特徴や、店主さんらの意見に合わせ

お店ごとに趣異なる麺を作る事で知られる浅草開化楼

 

同店の麺を使用しているお店に外れは無い、が私の信条となる通り

この麺もまた、淡麗ながら旨味詰まったスープとバツグンのコラボを炸裂

 

気持ち縮れを書けた、細ストレート麺になっており

小麦の香りをフワッと漂わせつつ、程良くスープを絡み上げてきます

 

心地よく啜れてこそ、中華そばの真髄となるのでしょうが

その食感も気持ち良く、優しい旨味を口内へ届けてくれますね

 

続いてチャーシューへと移りますが、

今回は特製トッピングとなるので、全4枚入り

 

中に行けば柔らかな食感ながら、外側数㎜を固焼きにてコーティング

煮崩れしない、ギリギリの柔らかさを生み出しているのですが、そこから染み出る煮汁の旨味がとにかくジューシー

 

甘みあるタレに、香ばしさも合わさっており

柔らかなチャーシュー、その隙間からも旨味が溢れ出てきます

 

スポンジのように各出汁を吸い上げた上、素材の持つ甘みもしっかり浸透

チャーシュー1つを見ても、ラーメンのトッピングでは無く、1つの料理として調理している丁寧さが伝わってきます

 

そして、期待通りの旨味を爆発させたのが

こちらの味玉

 

出汁の優しい甘みと、玉子本来の濃厚な旨味

両者が中でしっかり混在し合い、スープの出汁感も加わり、一層深い味わいを形成

 

黄身が溶け出す半熟さも当然ながら見事な仕上がり

ここにもまた、隙を見せない完璧な布陣と言えましょう

 

 

一方、本日のサイドメニューとして迎え入れたのが、

こちらの卵かけご飯セットとなります

 

一般的にイメージする同品からは

明らかに掛け離れた、異質な面々が出揃うTKG

 

食べ方としては、玉子をご飯へ割り入れた後、塩昆布を加えながら混ぜるのがお勧めとのこと

醤油は味が足りない場合にお好みで・・・との事でしたので、

まずはこんな感じに、ご飯へエッグポケットを作り玉子を投入

 

塩昆布を加えた後、両者とご飯を混ぜ合わせ、一口頂いてみますと

そりゃそうだ、先ほどの味玉を振り返れば自明の理

 

濃厚な黄身の旨味が、ご飯を支配・・・

と思いきや、そこに加わる塩昆布の塩味が、ホント気持ちいい位「ちょうど良い」塩味を残すのです

 

玉子が持つ素材の味わいを存分に感じ

それを受け止める白米が持つ甘みや、その食感をも堪能

 

加えて、昆布が持つ素材としての旨味に、程良い塩味

全てのバランスが、完璧を織り成している・・

 

様にも思うのですが、そこはご飯である以上

まだまだ、先行く楽しみ方の多分に含まれており、

こちら、ラーメン側のトッピングである海苔

こちらで包み揚げながらの、卵かけご飯を一口

 

案の定、スープの旨味をヒタヒタに吸い上げた海苔は、最高峰となるご飯の友

それに玉子の甘みと塩昆布の旨味が合わさるのだから、その美味しさ水準は段階丸ごと急成長

 

 

その後、スープにディップしたり

スープ側に薬味(一味)らを加えるなど、まだまだ多彩な楽しみが控えに控えていた中華そば

 

シンプルに形成された1品ながら

一つ一つを突き詰めた拘りに、突き詰められた雄志をまとめ上げた統率力

 

その期待を裏切ること無い、非の打ち所が見当たらない完璧な一杯と言えました

 

そしてなにより嬉しいのが、そのお値段

昨今では通常のラーメンであっても、拘り素材を使用する都合上、1,000円を越えることも少なからず

 

ですが、こちら勝本の中華そばについては

デフォの品でお値段730円、特製トッピングであっても930円とリーズナブルな点

 

これを都内の一等地、千代田区にて成し遂げるには

相当な企業努力がなければ難しくも思いますが(そこは素人が口を挟むべきじゃ無いかなと)

 

いずれにせよ、これだけのクオリティで仕上げられた一杯を

1,000円切ったお値段で提供する心意気もまた、同店の人気を支える要素の1つと言えましょう

 

普段、都内のお店では二度三度と足を運ぶ機会は少ないものの

次のドーム観戦時には、必ず濃厚煮干しを頂こう

 

と、絶対の再訪を決意させてくれる、

その人気に嘘偽り無い、極上の一杯とおもてなしを堪能させて頂きました。

 

中華そば勝本

■ ちゅうかそば かつもと

■ 住所:東京都千代田区神田三崎町2-15-5

■ 営業時間:11:00~20:00

■ 定休日:日曜日

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