今回の博多出張で楽しみにしていたお店が2つ
1つは、既に記事でも公開していた
パスタの名店、らるきい
それと同じく、楽しみにしていたお店となるのが
これも長らく、チェックしていながら
らるきい同様、休業に阻まれて足を運べずにいた「麺劇場 玄瑛」となります
そのお店の情報をメディアで目にして以来
福岡へ行く際には是非とも立ち寄らねば・・・
と、待ち焦がれること、早5年
前回の福岡出張では、定休日と重なり断念したものの
今回は三泊四日と、余裕を持っての訪問
そんな楽しみに楽しみを重ねての初訪問故、
だいぶ行き急いだ感はありますが、
こちら、外見だけではそれがナンのお店なのかも分からない佇まい
ですが、そこにある重厚な扉に目を向けると、
しっかりと刻まれている、その名前
「麺劇場 玄瑛」へついについに、の初訪問となりました。
正に劇場!! 劇場型ラーメンで噂の名店 地下鉄薬院大通の麺劇場 玄瑛を初訪問
長年の目的でもあった、麺劇場 玄瑛への初訪問
それを楽しみにし過ぎた・・・といっても言いすぎでは無く
この日、お店に着いた時刻は開店の30分前
私の中では、行列の出来る人気店
そんな印象を抱いていた同店ですが
さすがに平日、そこまでの混雑に見舞われること無し
いや、それどころか
開店30分前に到着していたのは、当然私のみ
その後、じょじょに開店時間が近づくものの
開店前から店先に並んでいたのは、私ともうひと組
(しかも、開店数分前に到着)
完全に楽しみにし過ぎてしまったものの
いずれにせよ、なんら問題なく初訪問を向けるものとなりました
さて、こちらのお店ですが
メディアでも散々、取り上げられている通り
店名にもある「麺劇場」よろしく、
客席が、劇場スタイルになっていることが最大の特徴
これが何を目的にして作られたものなのか
数年前にTVで目にしたとは思うのですが・・・
スッカリ忘れた
まあ、なにかしらの意味があったことは間違い無し
とは言え、この劇場を現在埋めているのも
私ともうひと組のみとは、これも少し寂しく思います。。。
そんな不思議なお店の作りに馴染ませるからか、
冷蔵庫等の設備も、壁の中に埋め込まれるスタイル
しかも、四角く壁面を切り抜いておらず
なぜかの五角形と、果たして使い勝手が良いのか悪いのか
いずれにせよ、様々な部分に拘りを感じる同店ですが
そんな麺劇場 玄瑛のメニューがこちら、
提供されるラーメンは、全5種となっており
・玄瑛流ラーメン
・潮薫醤油ラーメン
・海老薫醤油ラーメン
・玄瑛流担々麺
・玄瑛流黒胡麻NUTS担々麺
といった品揃えに
ここに加わるトッピングも潔く
チャーシューのみ、と拘りを感じずにはいられません
対するサイドメニューはと言うと、
こちらも全て、ご飯もののみ
玉子かけご飯に白米、豚バラご飯などとなる他
博多のラーメン屋さんでは珍しく、替え玉も別料金200円となっております
全体的に、少し高めの値段設定にはなるものの
それも全ては、実力あればこそ出来る強気の設定
全5品のラーメンにも悩まされますが
ここはまず王道を歩むべく
玄瑛流ラーメンに、チャーシュートッピングにて頂いてみようと思います。
とんこつスープ×マー油に自家製麺が絡む一杯 玄瑛流ラーメンに絶品チャーシューをトッピング
ランチ開始の11:30と同時に入店するものとなった
福岡きっての人気ラーメン店、麺劇場 玄瑛
現在は都内にも店舗を拡大しており
同店のラーメンを食べるだけなら、東京でも可能となるのですが
やはり、この劇場スタイルで提供されることこそ同店の特徴
そして、福岡発祥の豚骨ラーメンを頂くのであればこそ
都内よりもまずは、現地で味わってみたい
そんな希望を抱き、ようやくその願いが叶うものとなりました
さて、前述した通り
「劇場スタイル」にてラーメンを頂くだけで無く
その調理工程をも劇場の様に楽しめるのが、同店の特徴
階段の様になっている客席からはこの通り、
調理に携わるスタッフさんの姿を、
さも演劇でも観覧しているかの様に眺めることが出来ます
そんな手慣れた調理の過程を楽しみながら、
注文より待つこと数分、
舞台より客席へと降り立った、念願の一杯がこちら
博多、麺劇場 玄瑛にて頂く
玄瑛流ラーメンのチャーシュートッピングとなります
替え玉を前提としていることから、スープが多め
そんな印象の強い福岡のラーメンとは異なり
スープが気持ち少なめに感じる盛り付けとなるこちらの品
また、香りからして豚骨スープには違いないものの
独特の白濁した感じは無く、むしろ器内で見ていると
透き通っている印象さえ感じさせます
追加トッピングしたチャーシューも、
焼き目芳ばしく、肉厚となり、これも他店とは異なる印象
早速、スープから頂いてみますと、
レンゲにすくうことで、器で見るよりは濁った色味ではあるものの
やはり博多豚骨の様な白濁した雰囲気とは一線を画している様です
口に運び、まず伝わる風味は確かに豚骨
ですが、特有の臭みは感じられずスッキリした味わい
白湯ならぬ淡麗、、、とまでは言いませんが
豚骨特有のコッテリした印象は受けず
むしろ旨味のみを凝縮した様な印象を感じさせます
スープ自体も、豚骨一辺倒という訳では無く
魚介系なのか、そちら寄りの出汁感を受けるものとなり
直球的な豚骨よりも、深みを感じる上品な仕上がりとなっています
また、そこに加わるマー油が、しっかりしたコクを追加
一般的には黒マー油が使われるものの
こちらでは無色のマー油を使用しているのも特徴となります
色味こそ透明ながら、ニンニクの香りと旨味を閉じ込めており
豚骨スープではありながら、印象通り他のスープとは異なる風合いを感じます
そんなスープと共に頂く麺も独特で、
博多豚骨らしい細麺にはなるのですが
博多豚骨特有の硬さは無く、むしろ柔らかく感じる加減
その分、マイルドな味わいのスープとも相性良く
スープもしっかり乗ってくる作りとなっており
このあたりは、入念に計算されていることが伺えます
一方、強い存在感を示しているのが、
こちらのチャーシュー
デフォに加え、+300円の追加分を数えると
その量はおよそ5枚近くにパワーアップ
とにかく肉の旨味、脂の旨味がしっかりしており
かるい焼き目による香ばしさもスープに移り
チャーシューとしての存在感だけで無く、味変の役割も担えますね
その他のトッピングに目を向けてみると、
キクラゲにねぎ、水菜といった品々
食感のアクセント共に、爽やかさを与える素材らが彩る
深みある一杯となりました
そんな訳で、念願の初訪問となった麺劇場 玄瑛
事前にもそれとなく情報は得ていたものの
いざ実物を前にすると、良い意味で博多豚骨と差別化された一杯である事を確認
使用される素材には、博多豚骨と共通するものもありながら
より深みを与え、複雑な味わいを生み出している
玄人が唸らされるラーメン、といった印象を受けました
近しい組み合わせを見せるお店は、都内などにもあるものの
豚骨の本場、博多で頂くとなればかなり希少な一杯
ただ、せっかくの劇場風店舗となるものの
その雰囲気、コンセプトを活かしたお店かと言われると
このスタイルで営業している理由は見当たらず、でして
お客さんの状況次第では、また雰囲気も変わるのかも知れませんが
いずれにせよ、長らく気に掛けていた一杯に
ようやく巡り会えた、それだけでも大満足するものとなりました。
麺劇場 玄瑛
■ めんげきじょう げんえい
■ 住所:福岡県福岡市中央区薬院2-16-3
■ 営業時間:[月~土]11:30~14:30 /18:00~22:00
[日・祝]11:30~16:30 /18:00~22:00
■ 定休日:火曜日