11月半ば、今回は初めての北陸
それも、加賀百万石でお馴染み、石川県は金沢に到着
新幹線で同駅へ着いた時刻は13時少し手前
晩ご飯の予約は18時となり、まだまだ時間には余裕が
到着早々、まず足を運んだのは
ホテル近くにて事前に見つけていたラーメン店・・・
だったのですが、残念なことにこちらは本日定休日
事前に金沢のグルメ情報は様々目を通したものの
ラーメンについては情報が少ない・・・
いや、そもそも金沢ラーメンのようなご当地らしさある品もなく
金沢ではそこまで、ラーメン文化が発展していないのか
もしくは、他のグルメのレベルが高く、ラーメンにスポットが当たらない??
いずれにせよ、魚介系に比べラーメンのめぼしいお店が少ない中
次に候補としていたお店を訪れることに
金沢駅から徒歩で5分程、入り組んだ住宅街・・・というべきか
昔ながらの町並みに商店なども並ぶ、不思議な通り
そこにぽつりとお店を構えるこちら
「中華そば 白鷺」となります
事前の情報によれば、鶏の清湯・白湯を主軸とし
そこへ魚介らを合わせたりと、様々な工夫を凝らしたラーメン店とのこと
店先の看板に加え、メニューの方にも
日本語表記だけで無く、英語での説明が加わっていたりと
観光地らしい気配りが成されているお店
ただ、私の勝手な思い込みながら
外国人韓国客に気を利かせているお店程
名店って実は少ない様な気も・・・(特に千葉、というか成田w)
まあ、他に候補がある訳でも無し
ここは、こちら白鷺を訪れてみようと思います。
JR金沢駅から、徒歩5分 昔ながらの町並みにお店を構える「中華そば 白鷺」を訪問
お店に着いた時刻は、13:30少し手前
お昼の繁忙帯を過ぎた頃合いとあってか、店内の先客は4組程
広めのカウンターに加え、テーブル席も完備された店内ですが
テーブルこそ埋まっているものの、カウンターには空きを発見
そちらへ通されながら、まずはメニューをチェック
店内でメニューを目にする一足前に、
入り口前には期間限定メニューの姿を発見
こちらは、生姜焼き煮干しそばとなっており
背脂をふった醤油ベースのラーメンになるそうです
背脂系自体は、関東でも珍しくは無いものの
これを焼き煮干しのスープで合わせ、更には生姜も加える
ちょっとどうなるのか気になる一杯ではありますが
観光で訪れた初めてのお店で頂くには、いささかハードルが高すぎる感も
まずは、基本となるレギュラーを味わいたいところで、
あらためて店内メニューをチェック
まずトップに並ぶのは、香味そばの塩
恐らくこちらが、お店のイチオシと思われ
トッピングを加えた「特製」Verも用意されております
そのお隣には、香味そばの醤油が並び
更には、鶏白湯と魚介のWスープと続き、全3種のラインナップ
また、麺を頂いた後のいわゆる
「替え玉」的な位置づけとして、
タレを和えた替え玉こと
「和え玉」も提供されております
この和え玉までいくには、今の時間からの
晩ご飯を逆算すると、少し厳しい感じも
ならばここは、トッピングで微調整をすべく
特製香味そばの塩を頂いてみようと思います。
鶏に魚介に白湯、更には限定生姜と、鋭意溢れる白鷺で頂く、絶品塩ダレが光る、特製香味そば
入店から早々に注文を終えた店内
すでにお昼のピークを過ぎており、残るお客さんも配膳済み
新たにお客さんが入ってくる様子は無いものの
店を後にしたお客さんの忘れ物を、スタッフさんが発見
観光客の多い土地柄というのもあるのでしょうが
お客さんの忘れ物等にすぐ気付き、
それをしっかり保管している仕事ぶりには好感を持てます
入店前は、メニューの英語表記を発見したことで
私の地元、千葉の外国人観光客に寄せている
パッとしないお店の印象に照らし合わせてしまいましたが・・・
どうやら、その心配は杞憂に終わりそうで一安心
そんな様子を眺めながら、待つこと数分
こちらが、白鷺にて頂く
「特製香味そば」となります
その名の通り、たっぷりの鶏油が浮かぶ中華そば
塩ダレを使用したスープとなる様ですが、クリアな色味が美しく映えます
浮かぶトッピングはチャーシュー3品
味玉にメンマ、かいわれに白髪葱、そして海苔
物珍しさは無いものの、チャーシューの1つが炙りになるなど
手が込んでいる様子が伺えますね
それではまず、スープの方から
その見た目の通り、美しく透き通った鶏の清湯スープ
黄金色に輝かせる鶏油が香りを立ち上げています
早速口に運ぶと、上品な鶏の旨味が広がっていきますねえ
程良い塩味の塩ダレに、鶏の旨味がしっかり合わさり
上品な甘みと共に旨味が混同し、互いをしっかり引き立てています
決して物珍しさは無い、硬派な王道系のスープとなるのですが
その枠組みに於いても、都内らの人気店に並んだとして引けを取らない
高いレベルで出汁とタレが融合した、クリアなスープ
旨味はしっかりしているものの、しつこさを感じず
そして、塩ラーメンらしいサッパリした口当たりも好印象を感じます
続いて麺の方にいきますが、
こちらは食感柔らかな細麺を使用
口当たりも良く、啜り具合も心地よい麺
あっさりしながら旨味は強いスープを
程良くすくい上げ、スープとの一体感も悪くありません
続いてトッピングに移りますと、
まずはこちら、低温仕上げのチャーシューから
せっかくの色味となりますので、スープの熱で火が入りすぎない様
早いウチに頂いてしまいます
しっかりとした肉感を感じさせ、甘みも良好
脂質はそこまで感じませんが、肉本来の旨味と甘みが伝わっててきます
続いてはこちら、
鶏チャーシューとなるのですが、
こちらは皮目を炙ったものになっています
恐らく、この香ばしさが
スッキリした塩ダレにマッチするのだろうなあ
と予測を立てつつ頂けば、まんまとその通り
程良い焦げ目の香ばしさがスープを引き立てます
パリッとした皮目の食感に
そこから滴る脂の旨味も良好
これは間違い無く、本ラーメンNO1のトッピングになるな、と確信
先にNO1の確信を得た上で頂くには申し訳無いながら、
こちらが、炙りでは無いもう一方の鶏チャーシュー
先ほどはもも肉であったのに対し、こちらは胸肉となっております
当然、脂肪分の少ない部位となるのですが
かといってパサつきは感じず、しっとりとした食感
その中から、じんわりと旨味を引き出しており
前述した炙りのモモ程インパクトは無いものの
上品な風味を沸きあげ、同じく品の良いスープとも好印象な組み合わせとなりました
残るトッピングですが、
まずメンマの方は、私の好きな穂先メンマ
サイズも大ぶりとなっており、淡麗なスープとも良く馴染みます
そして、鶏出汁をしっかり感じるスープであればこそ
欠かすことが出来ないのが、こちらの味玉
けっして値良い味付けではありませんが
スープの旨味を壊すこと無く、バランス良く味わえる1品
黄身と共にスープを頂くことで
鶏の旨味が相乗効果で溶け合い、これもまた美味しいトッピングに
気付けばスープも一滴残らず完飲
金沢に到着早々、予定を変更しての1食目でしたが
存分に満足する一杯を堪能させて頂きました。
という訳で、金沢出張1食目となった
麺屋 白鷺で頂く、特製香味そば
香味そばの名の通り、鶏油の旨味を活かしたスープながら
ベースとなる鶏の清湯そのものが、高いレベルの仕上がりに感じました
加えて、塩ダレとのバランスも良好で
上品な味わいを損なうこと無く
かといって旨味を抑える訳でも無い、正に均整の取れたスープ
トッピングに至っても、どれも手の込んだ仕事が加えられており
どこを見ても、欠点の見当たらない、高い水準の一杯を堪能しました
反面、欠点が見当たらないが故に
特徴を見つけづらいとも言えてしまう所ですが
それを差し引いたとしても、高い水準の出来映えでして
観光で訪れるタイプのお店では無い反面
近所に住んでいればこそ、毎日でも飽きを感じず食べられる
そんな印象を受ける一杯となりました。
麺屋 白鷺
■ めんや しろさぎ
■ 住所:石川県金沢市安江町19-6
■ 営業時間:11:30~14:30 / 18:00~21:30
■ 定休日:日曜日