北海道への三泊四日となる出張
その初日は、早速すすきのへと繰り出すことに
札幌には過去にも何回か訪れており
その都度、様々食べ歩いてきてはいるのですが、実は寿司店に対しては未訪問のまま
せっかくならば、今回の初日はすすきの界隈にて
美味しそうなお寿司屋さんを訪れてみよう、との話になりまして
同駅近くになにか無いものかと調べた所、
お値段や雰囲気、そして立地と3拍子揃ったお店がこちら
豊水すすき野駅から徒歩3分ほど
駅前の大通りから一本入った先にあります「菊鮨」を訪れてみるものとなりました
札幌到着初日は寿司からスタート すすきのの人気店、菊鮨を訪問
同じく出張にて札幌を訪れている友人と共に
事前予約を入れながら、足を運ぶものとなったすすきのの菊鮨
お店に着いた時刻は、18時を少し回った所
平日となる上に、晩ご飯を頂くにはまだ少し早い時間
ですが、ここは夜の町すすきの
その繁華街からもほど近いこともあってか、明らかに出勤前となる女性
そして、その女性に対し贅の限りを尽くそうとする
下心を覗かせる男性のお客さんが、多く集っているお店でもあります
とは言え、私は友人と共に男二人での訪問
すすきので働く、夜の蝶の私服Verを眺めつつ、この後の予定を・・・
考えるよりもまずは、オーダーの方から行っていきましょう
ここ菊鮨では特選握り(12貫5500円)やおまかせ握り(13貫4070円)の他
大将おまかせコースといったコースが用意されております
同コースはお値段11000円となりますが
握りはもちろん、お刺身や小鉢、焼き物らも頂けるとのこと
本日はせっかくの札幌初日、ということで
少し贅沢にも「大将おまかせコース」をオーダーする事に
そちらに合わせるお酒の方ですが、
こちらでは、グラスビール600円からとなっており
相応のお寿司屋さんながら、アルコール類の価格はリーズナブル
もちろん、ビール以外にも他数取り揃えられており、
各種焼酎に酎ハイ、
そして日本酒も北海道だけに留まらず、全国の地酒が10種ほど
こちらもグラスで600円からと
お値段は抑えられており、リーズナブルに頂く事が出来ます
とは言え、まずはビールから頂くものとなりまして、
共に提供される、お通しには生海苔が提供
千葉県民としては馴染み深い品になりますが
同伴した友人的には珍しかったらしく、早くも興奮の色を見せております
続いて、早くもお刺身の提供が始まり、
まずはマグロの赤身となりますが
こちらはどうやら本マグロになるご様子でして
上品な甘みをしっかり感じさせてくれ
脂の乗りを感じずとも、十分過ぎる深みある味わいを堪能出来ます
続いては白身魚、ヒラメの提供となりまして
これも旬を迎える冬前ながら
ネットリした食感の奥に、ジワジワ湧き出る旨味を楽しめます
そして、箸休め的に提供となったのが、
こちら、なんとかゴボウ
名前をど忘れしてしまいましたが、これも食感の妙が面白い品に
続いては、これまた北海道らしい所で
北寄貝をお刺身にて提供
コリッとした独特の食感に甘みを感じるものとなり
スタートから一気に4品を、飲み込むように頂くものとなりました。
秋口からのイカの美味しさに始まり、ニシンにホタテ、海老に蟹にと道産の食材がてんこ盛り
続いて頂くのは、もう一度お刺身へ
こちら、関東ではそうお目に掛かることが出来ない
ニシンのお刺身になっております
足が早いことで知られ、北海道を始めとした
産地で無ければ、なかなか生では頂けないニシン
しかしながら、脂の乗った味わいは絶品でして
共に頂く生姜のサッパリした味わいも、甘みあるニシンを引き立ててくれます
続いてはイカの提供となるのですが、
この通り、これから調理する品について
面通しをしてくれてからの提供へとスタート
このイカが、どう姿を変えるのかと言えば
もう、見事過ぎる透き通った細作りに
しかも、たっぷりの肝醤油を和えており、更には山わさびも薬味として提供
その透明度合いが示す通りの、新鮮この上ないイカ
この食感はそうそう味わう事が出来ない、コリッコリ具合
捌きたて故に、ネットリした旨味は持ち合わせていませんが
それを補ってあまりあるのが、共に添えられた肝の旨味
濃厚な旨味に、ほのかな苦み
生臭さを感じそうな所で、それを打ち消す山わさび
添えられた素材全てが、各々の特徴を活かしながら
個々の弱点を補う、見事な取り合わせとなりました
そして、ゲソの方は
この通り、サッと炙った状態で提供
文字通り、余すところなくイカの全てを味わい尽くすものとなります
その後も数品のお刺身を頂きながら、
途中には土瓶蒸しで小休止
秋口の土瓶蒸しとあって、松茸入りとなりましたが
私は残念ながら、松茸は頂けず
こちらは友人に譲りながら、後半の握りへと進んでいきます
握りの方は、トータルで7~8貫を頂くものとなりましたが、
中でも印象深かった品が、
まずこちらのボタン海老
関東でも北海道に本店を持つ
高級系の回転寿司店などでは味わえる同鮨
ですが、やはり本場の札幌にて
しかも職人さんが目の前で握るボタン海老は、当然ながら別格
ネットリした食感を噛みしめると、プリッと弾ける旨味
共に極上の甘みが押し寄せてくるのですが、これも鮮度が良好であればこそ
パラッとほどけるシャリと共に、口の中で一体化し
飲み込むのを勿体なく感じる程、旨味が口の中に残り続けます
そしてお次は蟹のにぎりで
この立派な蟹足が頂けるのもまた、北海道ならでは
関東じゃせいぜい、蟹味噌の軍艦程度ですからね
そしてトリを飾るかの如く
凜とした佇まいで提供されたのが、
このマグロ
ルビーのように輝く赤身となりますが
これも熟成された旨味を存分に感じされてくれます
そして本当のトリとなるのが、手渡しにて提供されます
こちら、一口大となる雲丹のにぎり
ちょっと変わったシャリの形状に加え
その上にクルッと丸めて盛り付けられる雲丹
札幌で頂くウニですから、その美味しさは言うまでも無し
ただ何故にこの形になったのかだけは、謎を深める握りで〆を飾るものとなりました。
という訳で、札幌では初となりますお寿司
それを堪能するものとなった、すすきのの菊鮨
今回はおまかせにてオーダーとなりましたが
刺身に始まり、焼き物、そして握り
途中に挟まれたイカのお造りについては
これぞ札幌、を感じる別格の美味しさを堪能するものとなりました
握りも同様、札幌ならではの食材がふんだんに味わえ
関東で寿司を頂くのとは、また異なる素材、調理の技術を楽しませて貰いました
まあ当然ながら、相応のお値段になる訳ですが
その金額を使うに納得の満足を得る一食となりました。
菊鮨
■ きくずし
■ 住所:北海道札幌市中央区南五条西3-10 グランド桂和ビル 1F
■ 営業時間:18:00~翌2:00
■ 定休日:日曜日・祝日の月曜日