本日は久しぶりとなる新橋にて電車を下車
向かった先は銀座8丁目の裏路地、そのビル地下にお店を構える鮨 一也というお店
店舗の向かいには、YouTubeで目にしていた名物ママのお店「クラブNanae」があり
大通りに出ればもちろん、高級ブランド店がひしめく日本の中心
そんな銀座の裏路地にお店を構えるお寿司屋さん
これはもう、楽しみ以外のなにものでもない一食
そんな訳で、地下へと続く階段を降り
本日は「鮨 一也」にて贅の極みを楽しませて頂こうと思います。
銀座8丁目の寿司店、鮨 一也を訪問 旬の素材を中心に、豪華&希少なネタが次々登場
地下へと続く階段を降りていくと、入ってすぐがカウンター席で全7席
反対側にはテーブル席もあるとのことですが、大将曰く
「握り立てを食べて頂きたいので、極力テーブル席は使いたくないんですよ」
と、料理に対する熱意や思いが節々から伝わってきます
本日はお勧めのコースとなり、メニューはお酒のみ
ビールにウイスキー各品
焼酎もさすが銀座、というべき銘柄にて各品が提供されております
が、やはり頂くのがお寿司である手前
ここは洋酒よりも日本酒で合わせていきたい場面
続く日本酒メニューに目を向けると
お値段は相応の設定にはなるものの
ここが銀座である事を踏まえれば、むしろ良心的な価格設定
一杯目についてはビールを頂くものの
二杯目からは辛口なお酒、くどき上手と共にお寿司各品を頂いてみようと思います
なお。料理へと進む前には苦手なものについて確認があり、
同伴した友人が生の貝類NGとのこと
そちらを避ける形でお料理各品、握りの準備が進む中
まずは1杯目のビールに白穂乃をオーダー
きめ細やかな泡で喉を潤し
ここからいよいよ、本日のお料理が幕開けを迎えます
まず1品目にはそらまめのすり流しから提供が開始
素材の味わいを存分に楽しむ一杯で
ビールと共に、甘みある素材の味わいを堪能
続く2品目はマスカルポーネの豆腐
これも味わったこと無い組み合わせになりますが
上に振られた胡麻やワサビのアクセントが楽しい1品に
続く前菜には、三角錐に近い貝殻・・・
その見た目はシッタカですが
サイズ感は良く知るシッタカの倍、いや3倍はありそうな特大サイズ
「あまりにも大きなシッタカなので、出してみました」
と、遊び心も感じさせてくれる、大将からの粋な計らいも魅力な同店
続いての前菜には蟹真薯
クリームソースを添えての提供となるのは、
蟹真薯を食べた後
残ったソースを一口ご飯とリゾットのように楽しんで欲しいと、
ここにも和食やお寿司の伝統、
ルールに凝り固まらない遊び要素を感じます
そんな前菜4品を味わったところで、いよいよ握りがスタート
1貫目には白身となりますが、
スジアラと聞いたことの無いお魚からスタートに
九州の方では、クエに並ぶ白身魚として食べられているそうで、
沖縄で言うミーバイになるとのこと
弾力ある食感に、じんわり広がる旨味
隠し包丁が入ることで、シャリとの一体感も楽しめるなど、一貫目からして贅の極み
続いては関東で珍しい、ホッケの昆布締め
水分量の多いホッケだけに
昆布締めにより余分な水分をなくし、代わって加わる旨味がやっぱり最高
更には、脂たっぷり乗ったキンメの握りで
こちらは間もなく旬を迎える、千葉の勝浦産とのこと
いずれも大物続きにはなりますが
続く4貫目には、前述した品を凌ぐ、超大物がご登場
名前こそ耳にはしていたものの、
一度として味わったこと無いマスノスケが提供となりました
鮭児、時しらずに並ぶ高級魚とされるマスノスケ
厚みある身にはたっぷりの脂が乗るものの、クドさは感じさせず
上品な甘みを、じんわりと口の中へ広げていく逸品となり
高級魚として取引される由縁にも納得の1貫
そしてサメガレイの握り、
名古屋コーチンの茶碗蒸しを挟みながら
ここで一旦、前半戦が終了
ここまででも相当な勢い、銀座ならではの魅力を味わっておりますが
更なる後半戦、一体どんな展開が待ち受けているのか、楽しみしかない一食に、
全30品近くの豪華握り&料理はもちろん、大将の気配りに感動を得る、絶品コースを堪能
続いて迎えた後半戦
1品目に提供となるのがこちら
すっぽんの卯の花となるのですが
同品を頂く傍ら、大将から
「こちらが遺骨です」と元になったすっぽんの骨までご紹介
すっぽんを扱うお店では、調理した後の骨を綺麗に洗浄し
お店に置いておくことで、魔除けとして重宝されているのだとか
お寿司だけに囚われず、和食全般にも通じる大将の知識
それをエンタメ要素として楽しませてくれるのもまた、カウンターで頂く寿司店ならではの醍醐味ですね
続いてはサヨリの握りとなるのですが、
時期的には5月半ばと名残にも近いサヨリ
なぜ今、サヨリを握りで・・・?と思いきや
私たちが飲んでいたお酒(くどき上手)に合うから、と
こちらサヨリの皮を使った炙り焼きを出したい
その為だけに、握りをも出してくれる気配りには最早感動を覚えるほど
そして握りも佳境へと進み、続いて頂くのはマグロの漬け
ネットリした食感に熟成された旨味がたんまり詰まっており、
これはもう至高の一貫
続いては中トロ、
そして大トロへと進むのですが
この大トロを炙りにて提供する際に、ここでもまた見せ場が到来
大トロを炙る際に、ガスを使うとどうしても匂いが残ってしまう
そこで大将が考案した技法となるのが
刀を炙り、その熱で大トロを炙るというウルトラEの奥義
これによって表面の脂はフワッと溶け出すも
中の脂は変わらず、しっとりとした味わいに
ちなみに、この鮪各品については
握りに使うシャリを温かいものに変更して提供、温度の違いをも楽しませれくれます
頂く料理、素材での楽しみに加え、
エンタメ要素も加わる完璧なコースに感動を越えた何かを覚え出す程に
そんな鮪各品を頂き、そろそろお料理も終わりかな、と思いきや
ここでまさかのソフトシェルシュリンプ
更には「TKG」ですと提供されるも、
その中身はいくらに雲丹、キャビアと魚卵が満載
確かにTKGっちゃTKGですが
一体このTKGがおいくらで取引されるのか、と不安を覚えるほど贅沢な1品
更には、お酒のお供にと
鮪の酒盗を頂き、もちろんお酒もお替わりをオーダー
更には握りに戻るものとなって
私の好物でもあるコハダは赤酢のシャリにて提供
続いては江戸前の握り、看板とも言うべき穴子となりますが
こちらは塩とツメ、二種を楽しませてくれる仕様に
穴子の脂、ふっくらした食感を優しく楽しむ塩
濃厚な甘みとコクある味わいを堪能するツメと、いずれも絶品
そんな穴子から、緩急を付けるかの如く
うるいとウドのお浸しも提供
青々した香りに味わいは、お酒のお供にもバッチリ
そして握りの〆は巻物へと進み、
とろたく巻きが提供
トロの味わいは大トロ、中トロでも頂いた通り極上
加えて沢庵の食感をアクセントに、ほのかな甘みも最高の組み合わせへ
こうして料理は終焉を迎えるものとなりますが
最後にはお椀、
そして玉子焼き2品が提供
一方は先ほどの茶碗蒸し同様、名古屋コーチンを使用
もう一方はホワイト卵と呼ばれる、エサによって黄身まで白い卵を使用した玉子焼きに
それぞれの異なる甘みを楽しませて頂き、
次こそが本当の最後、
スイーツのケーキとして
抹茶、そしてチーズケーキをお茶と共に頂き幕を閉じるものとなりました
総勢30品近くとなる、豪華なコースとなりましたが
素材の珍しさや豪華さだけでなく、調理の一手間にエンタメ性
なにより大将の気配り、心遣いその全てが場を盛り上げてくれる、
お値段にも納得、大満足を得る最高のディナーとなりました。
鮨 一也
■ すし かずや
■ URL:https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130103/13275730/
(ネット予約 可)
■ 住所:東京都中央区銀座8-7-16 YAD銀座ビル B1F
■ 営業時間:ランチ [水、木、金]11:30〜15:00 / ディナー[月〜土]17:00~22:00
■ 定休日:日曜日、祝日