名古屋のトンカツ百名店、すゞ家 赤門店を初訪問　しっとり滴る肉汁、味噌ロースカツ定食を堪能

実に10年ぶりとなる名古屋出張

新幹線から降り立った後、午後から大須にてひと仕事が

 

その前に当然、頂くは本日最初の食べ歩き

ここで1食を頂いた後には仕事となり、その後に食べ歩きへ出るまではまだ時間が掛かる様でして

 

ならば、と本日の一食目は

十分な余裕もあることから、ガッツリ目の食を選択

 

加えて、午後イチに入っている訪問先とも近く

更には食べログ百名店にもエントリーされる名店

 

数ある名古屋メシから選ぶに、十分たる理由を持つ

今回の名古屋出張、記念すべき一軒目となりますのが、

こちら「とんかつ すゞ家 赤門店」になります

それでは早速、お店の方を訪れてみる事に。

地下鉄上前津駅から徒歩5分 食べログ百名店にもエントリーされる名店、とんかつすゞ家 赤門店

という訳で、名古屋出張の１食目にエントリーされたのが

こちら、地下鉄上前津駅近くの「とんかつ すゞ家 赤門店」なるお店

 

前評判はすこぶる良く、前述した通り食べログ百名店（とんかつ部門）にもエントリー

加えてここ名古屋と言えば、そう味噌カツ

 

関東ではあまり味わえない、ないしはあったにせよ

今ひとつパッとしないお店ばかりとなる味噌カツ

 

対するここ名古屋は、言わずもがな味噌カツの本場

過去に同地で頂いた味噌カツと、その後千葉に戻って食べた味噌カツとでは雲泥の差があり愕然した事も

 

使用している豚肉に対する差では無く

純粋に味噌の扱い方に関し、ここ名古屋の方々は秀でていることが伺えたのです

 

そんな期待を膨らませ向かうメニューですが、

もちろんの如く、メニューのトップに並ぶは味噌カツ

ですが、てっきりロースが来るものと思いきや、ポールポジションを奪取しているのはヒレカツとのこと

 

その下に行けばロースカツも並んでおり

更には、牡蠣フライやホタテフライなどとの盛り合わせも

 

盛り合わせになれば、ボリュームの都合上

ロースでは無くヒレカツが提供されるのも理解出来ます

 

が、単体で提供されるカツですら

イチオシ（と勝手に判断）されているのはヒレカツになるご様子

 

ロース好きの私としては少し悩み所となりまして

続くお隣ページにも目を向けてみると、こちらは一変して洋食メニュー

 

ハンバーグにミンチカツ、チキンカツに牡蠣フライ定食

お値段はいずれも1100～1200エントリーズナブルに設定されております

 

とんかつ一辺倒の専門店と思いきや

意外な程に洋食各種も充実している、すゞ家 赤門店

 

聞くところによれば、お店の歴史も相当長いとのことですので

その辺も影響しているのかも知れませんね

 

 

とまあ、そんなこんなを悩みながらお店の方へ入店

（ここまでの長きに渡る思考は、全て店外にて繰り広げられておりましたｗ）

 

１人であることを告げると、丁寧な接客を受けながら席へとご案内

あらためてメニューをチェックし、再考

 

お店のお勧めはヒレとは言え、やはりロースをまだ捨てきることは出来ず

本日のオーダーは味噌ロースカツ定食を頂くものとなりました。

きめ細やかに浮かび上がる脂に薄付きの衣も抜群　すゞ家 赤門店で頂く、絶品味噌ロースカツ定食

この日、お店に入店した時刻は12：30を過ぎた所

前述した通りの名店、いや人気店との噂で、多少の待ちを覚悟しましたが

 

平日であった事に加え、お昼の繁忙帯を若干過ぎていたのか

いや、１人での訪問だったことも幸いしてか、いずれにせよ待ち時間無くスムーズに入店

 

応対して頂いた女性のスタッフさんも非常に丁寧＆親切で

長きに渡って地元で愛されているお店である事が顕著に伝わってきます

 

そんな雰囲気を感じながら、オーダーより待つこと２０分弱

こちらが、すゞ家 赤門店にて頂く

「味噌ロースカツ定食」になります

 

ずんぐりしたロースカツは、優に200ｇはありそうな大ぶり

断面からはきめ細やかな脂が沸き上がっており、見るからに柔らかそうな肉感を伝えてきます

また特徴的なのが、衣の薄付き加減でして

これだけ厚切りな豚ロースながら衣は軽く、油の重たさを感じない仕上がりとなっています

 

そんなとんかつと共に頂くのは勿論、

胡麻をたっぷり入れたソース

そして名古屋と言えば、の味噌ダレも共に提供

 

これに加え小鉢には

柚子を散らした香の物も提供

赤味噌のお味噌汁、ご飯らと共に頂くものとなります

 

それでは早速、とんかつを味噌ダレに潜らせての一口

薄付きの衣はカラッとしているものの重たさは無く

まるで揚げ焼き・・・とまでは言い過ぎですが、とんかつらしからぬ軽い食感

 

これも洋食を多く扱っている同店ならではでしょうか

とんかつと言うよりむしろ、カツレツのように軽い加減の衣となっています

 

その衣を越えた先には、お待ちかねとなる豚ロース

きめ細やかな脂の具合通り、とにかく柔らかな触感

 

かといって脂が重たくなく、豚肉由来の旨味もしっかり感じられ

両者が合わさることで、極上の甘みが伝わってきます

 

しっかり厚切りとなりますので、食感も心地よく

脂と赤身、双方の美味しさを存分に感じさせてくれます

 

そしてなんと言っても最大の特徴がこのソース

味噌をベースにしているものの、塩味は強くなく甘みを主張

 

関東圏で頂く味噌カツには無い、東海地方ならではの甘みが強調され

豚の甘みに折り重なることで、重層的な甘みを生み出してくれます

 

ただ甘いだけで無く、その先にはコクも感じられ

食べ飽きしない奥深さをも感じさせる味噌ダレ

 

また、共に提供された通常のソースですが

こちらも自家製なのか、日常的に味わうソースよりコクある味わいを感じさせます

 

加えてトッピングされた胡麻からも薫りが立ち上がり

より一層、深みと風味を増してくれるとんかつ

 

とんかつ本体はもちろんの事、

それを周囲で支えるソース各品にも一手間を感じるものばかり

 

素材の良さはもちろんの事、調理に対する心意気

更には、接客面のきめ細やかさにも大満足

 

高い評価を受けているお店でしたが

その評価に相応しい、名古屋を代表する豚カツ、洋食店となりました。

 

すゞ家 赤門店

■ すずや あかもんてん

■ 住所：愛知県名古屋市中区大須3-11-17

■ 営業時間：11:00～15:00 /17:00～21:00

■ 定休日：木曜日