函館駅前、朝市内の隠れた名店 ラーメン笑てん朝市店 市場で働く人らがお勧めする、正当派の函館塩ラーメン!

三泊四日にわたる、今年の函館旅行

ここまでにも散々、名店を食べ歩いてきてはいるものの

未だ筆が止まっている品が1つ、ラーメンなのです

 

ここ函館と言えば、

・札幌味噌ラーメン、

・旭川醤油ラーメン

・帯広(室蘭?)カレーラーメン(釧路の魚介ラーメン説も?)

 

これらに並ぶ、北海道四大ラーメンの1つ

函館塩ラーメンをご当地ラーメンとして掲げる地

 

札幌や旭川には足を運んだことがあるものの、ここ函館は今回の旅行が初上陸

そんなこともあり、前情報で多くの人気ラーメン店を調べており、

・Aじさい

・I文字

などに空いた時間を見計らい、足を運んでみたものの・・・

 

どうも、こちらの土地の塩ラーメンに馴染みが無い故なのか

今ひとつ、「函館塩ラーメン」という文化を受け入れることが出来ず

 

そんな中、函館の朝市にてお土産の買い物に励んでいた所

たまたまいくらを購入したお店の店主さんとラーメン談義になり

「これぞ!という美味しいラーメンのお店、無いの?」

 

と尋ねた所、

『目の前にあるお店が、一番美味いよ!』

と、市場内のラーメン店をお勧めされることに

 

それはご近所だからの忖度トークだろうがw

と思う反面、美味しいものを知っているとされる市場の人たちが、こぞって足を運ぶのも、そのお店なんだとか

 

そんな話を聞いてしまえば、せっかく目の前にあるお店だし

ちょっとくらい立ち寄ってみようか、と足を運んだ先がこちら

函館朝市の中にお店を構えるラーメン店

「笑てん」となるのです

函館朝市で出会ったいくら屋さん始め、市場の人々が一押しする隠れた名店、ラーメン専科笑てん 朝市店

事前に調べてきた情報では、全く引っかけることが無かったものの

お土産の買い物に立ち寄ったいくら屋さんで、絶賛してお勧めされたラーメン店

それが、函館朝市内に暖簾を出す「笑てん」というお店

 

本店は、市場の外にお店を構えているものの、営業開始が夜からとのこと

市場で働く人々から支持される名店ながらも、時間の都合で足を運べないことから、

「市場の中で、朝から営業して欲しい」とのリクエストを受け、現在の朝市店を開くことになったのだとか

 

なるほど、そんなエピソードも付いて回れば、確かに興味を引くところとなります

が、しかし

このネット全盛の時代に、WEB上では話題すら見つからない名店が本当に存在するのだろうか?

 

そんな一抹の疑問を抱えつつも、まずはメニューの方へ

朝市内のお店とは言え、やはりそこは函館のラーメン屋さん

メニューには醤油、味噌、カレーなども並ぶものの、筆頭に構えるのは塩ラーメン

 

焼きそばや五目メン、ワンタンメンなども並ぶ上に

ドライカレーや俺のまかない飯なる豚キムチ丼

更には、八宝菜や野菜炒め、ザンギといったおつまみメニューまでが揃っております

 

裏面をめくると、その豊富な取りそろえは拍車を掛け、

一番人気は、塩ラーメンとされながらも

明らかに目を惹く存在となっているのは、カレーメン

辛口なのに激辛なんて口上書きを添えられたら、こりゃ確かに気になってしまう…

 

更には、夏真っ盛りの時期だけに、

冷やし中華・・・ではなく、冷やしラーメンなるメニューも発見

 

千切りのきゅうりに紅ショウガ

皿の脇には和辛子も添えられ、見た目的には完全、冷やし中華なのですが・・・

冷やしラーメンと名乗るからには、ラーメンなんでしょうね、きっと

 

なお、全メニュー共に日本語表記だけで無く

英語、中国語、韓国語による表記付き

 

朝市のお店だけあってか、明らかに観光慣れしている、この感じ

サービスとしては行き届いているものの、この手のお店に名店って少ないんだよなあ

 

とは言え、カウンター席に座ってしまった以上、頼まない訳にもいかず

ここは郷に入って、人気NO1メニューの塩ラーメンを頂いてみようと思います。

函館の名だたる名店を食べ歩いた末、NO1に感じた1杯 朝市で出会った笑てんの「塩ラーメン」

そんな訳で、そこまで期待は寄せられないものの

朝市内でお勧めされた手前、むげにも出来ず足を運んだ、笑てん 朝市店

 

この日、お店を訪れた時刻は11時少し前

朝市と呼ぶにはだいぶ遅い時間となりますが、まだまだ店内はどこも活気に満ちるばかり

平日であるにも関わらず、国内外から多くのお客さんが押し寄せております

 

塩ラーメンをオーダーした「笑てん」にも、私が入店(って、敷居とかないのですが)した時点では先客0ながら

その後、つられる様にお客さんが来店し、気付けば6名がカウンター並びに

 

カウンターと小さなテーブル席のみとなり、10席程の小さなお店ですが、

朝市内のお店とあってか、入れ替わり立ち替わりお客さんが途切れず来店し続ける様子

 

そんなめまぐるしくお客さんの訪れるお店だけに、

オーダーから提供までの時間も手早く、ものの5分でカウンター前に到着

 

こちらが、笑てん朝市店にて頂く

人気NO1メニュー、塩ラーメンとなります

 

透き通ったスープに、僅かな濁りを通し、見え隠れする麺

寒さ厳しい北海道らしく、油は多めに使われており、スープを見事にコーティング

 

トッピングは昔ながらの中華蕎麦、といった雰囲気で

海苔、なると、白髪ネギ、青ネギ、メンマ、そしてチャーシュー

定番かつ、オーソドックスなラインナップと言えそうです

 

それでは早速、スープの方から

しっかりした出汁が取られている様で、遠目からも香りはバッチリ

このレンゲを口まで運んでみると・・・

 

・・・・おぉ、なんだこの塩ラーメン!?

塩ダレでは無いはずなのに、しっかりした旨味が出ている

 

スープのベースは獣骨系で、恐らく鶏出汁がメイン

ただ鶏だけに留まらない旨味の風合い、昆布系も使用しているのでしょうか

細かな所は判断付きませんが、そのスープの色合いからは想像出来ない、強い旨味を感じさせます

 

しかも、しっかりした旨味を感じさせるのに、後に残らないアッサリ感

この引き際の良さこそ、塩ラーメンならではの特徴になるものの

ここまで味わってきた他店は、アッサリさせることに勢いづいているのか、旨味が弱い結果に

 

対する、こちらの笑てん

塩ラーメン特有のアッサリ感は残しているものの、ガツンとくる旨味も併用

綺麗に透き通るそのスープからは、想像しなかった旨味をダイレクトに感じさせます

 

そんなスープと共に頂く麺の方は、

こちらは昔ながら、といった雰囲気満載

細縮れ麺を使用しております

程良い縮れ具合が、しっかりスープを広い、麺と共に旨味も充実

 

脇を飾る具材の方には、

スープとの相性抜群な白髪ネギがたっぷり

更には、オマケとばかりのほうれん草も発見し、ちょっとテンションアップ

 

そして、創業40数年を誇る、老舗名店らしく

なるととメンマと言った、昭和ラーメンの面影も忘れちゃいけません

必要かどうかはさておき、この2者が並ぶことによって生まれるノスタルジーは、老舗らしさを一層増幅させてくれます

 

そして、トッピングの〆を飾るのは4番バッター

チャーシューを欠かすことは出来ず

こちらも、厚さはそこそこながら、ジューシーな味わい

 

昔ながらの製法といった感じで、最近の流行である肉肉しさは無いものの、

しっかり旨味は染みこみつつ、余計な脂は落としており、アッサリした塩スープを邪魔することありません

 

多めに使われている油によって、一層コクを増すスープではあるものの

そこに重さを感じさせないのが、塩ラーメンならではの口当たり

 

 

余分なものはそぎ落としつつも、必要な部分にはしっかり手を掛けていく

引き算の美学だけで終わらせず、足すとこにはしっかり足し算も加えた

足し引き両者が兼ね備わった、極上に美味しい塩ラーメンに、よもや市場内で出会えるとは

 

頂く前こそ、半信半疑(むしろ疑いが大半)であったお店ながら

いざ頂いてみると、他店にはない旨味のぎゅっと詰まった塩ラーメン

それでいながら、塩ラーメンの特徴であるアッサリした印象は捨てきらない、最高の一杯となりました

 

今回は郷に入る形で人気NO1の塩ラーメンを頂くものとなりましたが

やはりきになるのは、辛口なのに激辛と謳われるカレーメン

更には、ドライカレーなんてのも、色付きご飯大好きな私としては、是非味わいたい1品

 

これまで北海道と言えば、札幌ばかりが食べ歩きの候補に挙がってきましたが

ここ函館もまた、侮れない名店に続々と遭遇

一度や二度の旅行で、その全てを味わい尽くせない、北海道の広大さをまたもや痛感するものとなる、名店の発見となりました。

 

ラーメン専科笑てん 朝市店

■らーめんせんか しょうてん

■ 住所:北海道函館市若松町9-22 朝市広場

■ 営業時間:6:00~15:00

■ 定休日:不定休

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