家族での二泊に渡る福島旅行もいよいよ帰宅の途に
台風が大接近し、悪天候の中を車で千葉へと戻る中
途中、休憩とランチを兼ねて立ち寄ったのが
東北自動車道の羽生PA
こちらのPAはちょっとした観光地にもなっており
というのも、ここ羽生は元々、日光・奥州街道に於ける江戸への入り口だったとか
そんな古き江戸の町をPA内に再現すると共に
江戸と言えば・・・鬼平、長谷川平蔵
と、謎?の結びつきを果たし、鬼平江戸処とも名付けられるPAとなっております
以前にも立ち寄ったことがある同PAですが
その際は、事前に昼ご飯を食べており、同PAでは食事が出来ず
ただ、その際に気になっていたお店を見つけており
この機会に同店にてご飯を頂いてみよう、といた展開から
こちら、江戸の風情が漂うPA
羽生PAの鬼平江戸処へと立ち寄ることに
ちなみに、外から見ると江戸の町を再現した造りになるものの
一旦中に入ってみると、その様子は
なんというか・・・仲店の様な作り、とでもいいましょうか
お店の佇まいは雰囲気が出ているにも関わらず
どこか安っぽさを感じさせるのは、天井の壁紙
そんな気がしてならない同PAですが
そんな中で本日、お目当てとするお店がこちら
うどんの専門店、五鉄
こちらのお店には、ここでしか味わう事が出来ないであろう、
ユニークなうどんを以前に発見しており、気になっていたところ
早速、その名物うどんを頂いてみようと思います。
東北自動車道の上り、羽生PA内にある鬼平江戸処 古き江戸を再現?したPA内の名物うどん店、五鉄
福島からの帰り道に立ち寄るものとなった、羽生PA
前述した通り、その外観からして個性的なPAとなるのですが
こちらでいただける飲食店各種も、その雰囲気に負けず劣らずなお店ばかり
その中でも、一際印象強い一食を提供しているのが
本日のお目当てとなるうどん屋さん、五鉄 となります
香川や秋田らと並び、実は隠れたうどん県としても知られる埼玉県
そんな埼玉に於いても、一際異色と言えるうどんがこちら、
その名も「一本うどん」と名付けられた
丼内にわずか1本のうどんを盛り付けた品となります
一本のうどんとは言え、その太さに長さは
通常のうどん1杯分に匹敵、いやそれ以上のボリュームとのこと
なにより、異常な太さに長さを成したこのうどんが
どのように茹でられ、どういった食感で口の中に届くのか
とにかく謎多きうどんである事は間違いありません
こちらのお店では、それ以外にも
唐揚げやチキンカツ、
シャモ鍋定食といった鶏料理各種
更には、通常のうどんで提供される
きつねうどんやかけうどんなども注文が可能となっております
が、当然そんな他店で味わえそうな品には目もくれず
今回のお目当ては一本うどん、ただ1つ
同うどんにシャモのつくねをトッピングした
「つくね一本うどん」を頂いてみようと思います。
極太うどんが丼の中でとぐろを巻く、その様はSNS映え必至! 五鉄の名物、つくね一本うどんを食べてみた
こちらはPA内のお店とあってか
券売機にて食券を購入するシステムを導入
前述した「つくね一本うどん(1000円)」を購入し
食券をカウンターで手渡すと
通常ならここで、ブザーを受取
商品完成後に品物を受け取る流れとなるのですが・・・
こちらの一本うどんについては
『少々お待ちください』
と声を掛けられ、そのままカウンターで待つこと1分
・・・出来あがったw
という訳で、注文からわずか1分で提供となった
羽生PAにて頂く、お目当ての品
こちらが、つくね一本うどんとなります
注文から僅か1分で提供となった、同うどんの秘密
それは、伊勢うどんらと同じように
事前に茹でていたうどんを、汁にいれ提供するスタイルにありまして
元よりとにかく極太となる、こちらのうどんですので
事前に茹でておくというのも、確かに納得
ただ、それだけ長時間茹でてしまうとなれば
今度は茹ですぎにより、うどんが柔らかくなりすぎることも懸念されます
さて、こちらのうどんを長時間茹でっぱなしにしているのは
吉と出るのか、それとも・・・
ひとまずはうどんを取りだし頂いてみましょう
事前に見ていた写真でも想像出来た通り
いや、実物を目の前にすれば、それ以上のインパクト
これをうどんと呼ぶのが、果たして正しいのか?
と、自分の目を疑いたくなる様な、存在感を放っております
ハッキリとした重さを感じつつ、うどんを一口・・・
うん、甘いな
長時間煮込んでいることもあってか
その出汁?の甘さと塩味がうどん全体に行き渡っており
みたらしの様な甘塩っぱさを感じさせます
対する食感は、その太さが示す通りそのまんま
ツルとかシコとかモチといった効果音
そのどれにも該当しない、小麦をダイレクトに味わっている様な感触
いや、敢えて例えるとするのなら
小麦粉で作られたすいとん、
アレを成型し、伸ばした様な食感が的確かも知れません
続いてトッピングの方ですが
こちらのうどんには3つ、
軍鶏を使ったつくねが盛り付けられております
というのも、こちら五鉄ですが
うどん専門店、として誤解を受けそうなものの
その実は、鶏料理のお店となります
しかも、こちらをプロデュースしているのは
人形町にある鶏料理、親子丼の名店
「玉ひで」のご主人になるとのこと
そんな経緯もあってか、
この風変わりなうどんであっても、
そのトッピングには軍鶏を使ったつくねを提供
さて、そんな軍鶏のつくねですが
正直言って、そこまでの特別感は見受けられず
言われなければ、それが軍鶏である事にも気付かない
そんな、可も無ければ不可も無いつくねながら
うどんにも使用されている濃い目の汁との相性は良い品となっております
続くトッピングですが、
うどんの下から顔を覗かせてきた、温泉玉子
更には、たっぷりのねぎもトッピング
温玉だけに、崩して混ぜ合わせるのが正解と判断し
うどんの汁らとしっかり融合させてみたところ
先ほどまで感じていた、甘塩っぱさが幾分かマイルドに味変
一口、二口と、ちょっと濃過ぎにも感じた味わいですが
温玉による調整までを計算しているのであれば
この塩味の強さも、まあ納得出来る所ですね
それにしても、やはり難解なのはこのうどん
なんとか食べキリはしたものの
結局、なにゆえにこの形状で提供されているのか
うどんを一本丸のままで提供する
そのメリットは何だったのか、は完食しても理由は分からず
敢えて挙げるとすれば
その見た目がもたらすインパクト以外
理由は見えてこない、そんな1杯となりました
これが路面店であり、常連さんを掴むことを目的にするなら
完全にミステイクと言えそうなうどんにはなるのでしょう
が、しかし
ここは東北道のPA
立ち寄る人も一度、二度の観光客が多く
その道中、道すがらに見つけた
「物珍しいうどん」として、興味を抱く人は少なからず
そんな観光で訪れた方にとっての
「土産話」にでもなれば、と提供されたうどん
と、勝手ながら想像しましたが
そのような目的の下、提供されているうどんであるなら
まあ納得ですし、なによりまんまと乗せられ、土産話としても収穫済み(笑)
美味しさや、うどんらしさを求めるのでは無く
旅行ついでの土産ネタ、として立ち寄るには
この上ないインパクトを与えてくれる、そんなうどんとなりました。
五鉄
■ ごてつ
■ 住所:埼玉県羽生市弥勒字五軒1686(羽生パーキングエリア上り 鬼平江戸処内)
■ 営業時間:10:00~21:00
■ 定休日:無休